1年 E組の生徒は、授業中は1つの方向へまとまって活動に取り組むことができている。また、教師が促さずとも発信を行い周 りに自分の考えを伝えることのできる生徒が多い。一方で、授業外の時間で、助けを必要としている仲間の想いを感じ取ったり、 気付いて行動したりする意志が弱いと感じる。 資料『クラス旗』は、クラス旗作り実行委員の和夫と亮太、主人公の啓一、級友の江美子という考え方がそれぞれ異なった中学 生のクラス旗づくりに対する姿勢の違いを扱ったものである。江美子がとても楽しそうにクラス旗づくりに取り組む姿から、クラ スの一員として学級活動に参加することの素晴らしさや尊さを感じることができる。 そこで、江美子の姿を見て恥ずかしくなったと啓一が感じた理由を考え合い、翌日の学活で啓一がどのような発言をしたのかに ついて考えることを通して、言われずともクラスのためを思い行動できる江美子の心に触れ、クラスのために働いている友達に気 付き、自らもクラスのために進んで行動する意欲を持ってほしいという願いから、本主題を設定した。
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