【専門分野】
- 教育工学(ICT活用教育,遠隔教育)
- 教師教育(教員養成)
【研究概要】
- 教師教育(教員養成を含む)における情報活用能力やICT(情報通信技術:Information and
Comunication Technology)活用指導力の育成・研修に関する研究-
今の学校では,パソコンやタブレット端末を使った授業が増えていて,教師にもICTを活用する力が求められています。特に,オンライン授業やAI(人工知能)を使った学習サポートが広がる中で,教師がどのようにデジタルツールを使いこなし,わかりやすい授業をするかが大切になっています。
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この研究では,①教師になるための大学の授業でICTを活用した授業を学ぶ方法,②AIを使って教材や授業計画を作る仕組み,
③実際に授業をするときにICTをどのように使えるかを評価する方法,④教師向けの研修を受けた後,どれくらい効果があるのかを調べることなどがテーマになります。
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また,ICTを活用した授業をより良くするために,授業のフィードバックやデータを分析する方法も考えます。こうした研究を進めることで,デジタル技術をうまく活用できる先生を増やし,よりわかりやすい授業を実現することが期待されています。
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- タブレット端末やテレビ会議システムなどのICT機器を活用した学習者同士の協働的な学び,
さらには学校間での遠隔協働学習を実現するためのシステム・指導法の開発・実践に関する研究-
タブレット端末やテレビ会議システムを使うことで,児童生徒同士が協力して学ぶ「協働学習」が広がっています。特に,違う学校の児童生徒同士が遠くにいながら一緒に学ぶ「遠隔協働学習」は,新しい学び方として注目されています。この研究では,ICT機器を使った協働学習をもっと効果的にするためのシステムや指導方法を開発し,実際の授業で活用することを目指しています。
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具体的には,①タブレット端末やオンラインツールを活用して,
児童生徒同士が意見を交換しながら学ぶ方法,②テレビ会議システムを使って学校同士をつなぎ,共同で学習する仕組み,③ICTを使った協働学習が,児童生徒の考える力やコミュニケーション能力をどのように伸ばすのかを調べる研究などが含まれます。
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また,教師がICTを活用した授業をうまく進めるための指導方法も研究します。こうした取り組みによって、学校の枠を越えた学びが広がり,より多くの児童生徒が互いに学び合う環境を作ることが期待されています。
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- 学習活動の履歴情報を収集・分析する手法(Learning Analytics)を用いて,
学習者の状況や習熟度に応じた個別学習支援や教師の授業方法の改善支援など,教育評価に関する研究-
タブレット端末やパソコンを使った学習では,児童生徒の学習履歴(どの問題を解いたか,どこで間違えたかなど)を記録することができます。これらのデータを分析することで,一人ひとりに合った学習をサポートしたり,教師の授業を改善したりする方法を研究するのが「ラーニング・アナリティクス(Learning Analytics)」の分野です。
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この研究では,①学習データを集めて,児童生徒の得意・不得意を自動で分析する仕組み,②児童生徒ごとに最適な教材や課題を提供する個別学習支援システムの開発,③教師が授業の進め方を振り返り,より良い指導方法を考えるためのデータ活用などを研究します。
また,学習データの活用が児童生徒の成績や理解度にどのような影響を与えるのかを調べることも重要です。
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こうした技術を活用することで,児童生徒一人ひとりに合った学びのスタイルを見つけたり,教師がより効果的な授業を行ったりできるようになり,教育の質を向上させることが期待されています。
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【担当科目】
≪学部≫
- 教職・カリキュラム論
- 総合的な学習の時間の指導法
- 教育臨床演習
- 現代教育概論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
- 現代教育を考える
- 教育内容・方法論
- 教育実習事前・事後指導(初等・中等)
- 教職実践演習
- マルチメディア教育論 ≪偶数年度開講≫
- ICT活用教育基礎演習Ⅰ・Ⅱ
- ICT活用教育演習Ⅰ・Ⅱ
- 卒業研究
≪大学院≫
- 教育臨床研究入門(教職大学院)
- 学校におけるICT活用(教職大学院)
- へき地・小規模校における教育実践(教職大学院)
- 認知工学特論(総合人文社会科学研究科)
- 認知工学演習(総合人文社会科学研究科)
【教育職員免許法認定講習】
- 特別活動の理論と実践(長野県教育委員会,2018年度)
- 特別活動の理論と実践(長野県教育委員会,2023年度)
- 情報科教育法Ⅰ(長野県教育委員会,2023年度)
- 情報科教育法Ⅱ(長野県教育委員会,2024年度)